日本製車両のバンコク鉄道新路線、利用者数低迷で運賃引き下げ

NEWS CLIP 2016年8月28日掲載記事
日本製車両のバンコク鉄道新路線、利用者数低迷で運賃引き下げ

今月6日に開業したバンコク首都圏の都市鉄道新路線パープルラインの運賃が9月から大幅に引き下げられる。1日の利用者数が平均2万人程度と、想定していた7万人を大幅に下回っているため。

 値下げするのはプリペイド乗車券。初乗り14バーツは据え置くが、1駅間2バーツだった料金を1バーツに引き下げる。全線乗った場合の運賃は現在の42バーツが29バーツになる。

 また、駅の駐車場の利用料金を2時間10バーツを5バーツに、月1000バーツを500バーツに引き下げる。

 パープルラインの利用者数の低迷は、既存の都市鉄道路線ブルーラインとの接続の不備と、バスなど既存の交通機関に比べ割高な運賃が原因と指摘されている。

 パープルラインはバンコク北西郊外のノンタブリ県バンヤイとバンコク中部のバンスーを結ぶ全長23キロ、全16駅。パープルラインの南東側の終点であるバンスー地区のタオプーン駅とブルーラインの西北の終点であるバンスー駅は約1キロ離れ、接続していない。

 ブルーラインは全線地下鉄で、バンスーから南下し、バンコク都心のビジネス街であるアソーク、シーロムを通り、西に転じてタイ国鉄(SRT)バンコク駅があるフアラムポーンに至る全長21キロ。パープルラインと接続すれば、郊外から都心への通勤、通学が容易になるところだっただけに、タイ政府のずさんな事業計画が批判を浴びている。

 パープルラインとブルーラインはタイ電車公社(MRTA)が事業主体で、タイ企業バンコク・エクスプレスウェイ・アンド・メトロ社(BEM)が運営。パープルラインの車両、信号・運行監視設備、変電設備、通信設備など鉄道システムの納入と軌道、駅設備などのメンテナンスは東芝、丸紅、JR東日本が担当する。タイの都市鉄道に日本の車両、システムが導入されるのはパープルラインが初めて。

http://www.newsclip.be/article/2016/08/28/30271.html